昇龍蓬莱・残草蓬莱(神奈川/大矢孝酒造)

歴史ある酒蔵

本厚木駅よりバス+徒歩で40分程の場所に大矢孝酒造はあります。
1830年創業の非常に歴史ある酒蔵です。
蔵の佇まいにも歴史を感じますが、蔵の眼前にそびえ立つ残草のケヤキ(17メートル/推定樹齢400年のと言われる大木)も、なかなかに歴史を感じさせてくれます。
設備としてはトラディショナルな印象ですが、規模に対して冷蔵庫が広く、貯蔵に気を使っていると感じました。

残草蓬莱(ざるそうほうらい)と昇龍蓬莱(しょうりゅうほうらい)

現在、蔵元杜氏として大矢俊介氏が酒造りにあたっています。
元は残草蓬莱という地元ブランドで、全国展開するにあたり昇龍蓬莱を立ち上げた様です。ちなみに「残草」とは蔵のあるエリアのかつての地区名との事。
以前はブランドの違いがあまり明確では無く、どっちがどっちなのか良く分からない状態でしたが、現在は昇龍=燗、残草=冷 というざっくりとした分類になっています。
とはいえ、いずれのブランドにも冷・燗どちらでも美味しいアイテムがあったりする為、初めての方には非常に分かり辛いかもしれません。

変態的二面性

仕込水は丹沢水系の伏流水を使用した全量純米蔵で、使用酵母は7号酵母のみ。
…というシンプルさにも関わらず、低アル、高アル、白麹、活性、熟成年度、原料米、生もと/速醸、生/火入・・・と、かなりのラインナップになります。

残草蓬莱ブランドのQueeenは12度原酒という、低アルタイプの中でも特に低めの度数であるにも関わらず、しっかりと濃さ、飲み応えを感じさせてくれます。
通常は添・仲・留と3段仕込みをするところ、添のあと2日間醪を休ませる2段仕込みで、16度原酒から追い水をし、12度に落とし込むという。
近年、様々な蔵がチャレンジしている白麹タイプにもわりと早い時期から四六式としてリリースしていたり、強アルコールタイプのストロングや、活性タイプなど、遊び心満載で仕掛けてきます。

逆に、昇龍蓬莱ブランドは生もと&熟成タイプをメインとしたクラシカルスタイル。
米の風味や味わいを生かし、アテと併せてゆるゆるとやるのに最適なラインナップは、食にこだわる方からも熱烈に支持されています。
素晴らしき純米・燗の世界をお楽しみ下さい。

この様に、同じ蔵が醸しているとは思えない様な両極端な性格のお酒しっかりと表現しています。
遊び心があるというか、チャレンジ精神旺盛というか、変態性を感じさせる蔵元です。

※記事は2019年6月頃のもの

 

昇龍蓬莱・残草蓬莱 商品一覧

 

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