作(三重/清水清三郎商店)

海山の幸、農耕地としても恵まれた食と酒の国

鈴鹿サーキットで有名な三重県・鈴鹿市の海沿い、道の狭さが特徴的な漁師町的住宅街といった雰囲気の中に清水清三郎商店はある。

鈴鹿市は工業エリアとしてのイメージがあるが、実は、漁業、農業も盛んに行われている。そもそも、伊勢神宮を要する三重県は古来より気候にも恵まれ、海山産物や耕作地としても恵まれた地域ですし、鈴鹿のお酒の歴史も古く、「倭姫命世記」(やまとひめのみことせいき)に味酒鈴鹿国(うまさけすずかのくに)の記述があるそうです。

鈴鹿川&作

清水清三郎商店は、1869年に大黒屋清水清三郎商店として創業し、1952年 清水醸造株式会社 に改組、2012年に清水清三郎商店株式会社に社名変更をしている。
メイン銘柄は創業以来の「鈴鹿川」と「作」です。
作は地元で収穫された米のみを使用しています。(原料米等は非公開)
造りの特徴としては火入れにも関わらずフレッシュである事、四季醸造である事が挙げられます。
いずれのお酒も、スッキリとした味わいの中に直感的に美味しいと感じさせる甘味が溶け込んだ様な味わいをベースに感じさせます。
また、地酒として、米、水はもちろんの事、造り手の内山智広杜氏もまた地元・鈴鹿出身であるのも面白い。

国内外のファンを魅了

一般的な知名度が上がったのは、2016年伊勢志摩サミットのワーキングランチ乾杯酒として純米大吟醸・雫酒 智 が採用された事です。更に、カクテルタイムでは穂乃智が振る舞われました。メディアなどでも取り上げられ、注目を集めました。
また、国内だけでなく、Joy of Sake,International Wine Challenge,Kura Masterなど、海外のコンテストでも毎回高い評価を得ています。
幅広い、様々なコンテストで、異常とも言える様な受賞率は、「誰からでも美味しいと言ってもらえる酒」というコンセプト通りの結果を残していると言えます。

見学させて頂いた2011年からは設備等も相当変わっているはずなので、紹介は割愛。

記事は2019年6月頃のもの

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