龍勢(広島/藤井酒造)

古典王道を貫く、風格の味わい

藤井酒造は、広島県竹原市において、江戸末期から酒造り一筋を貫く歴史ある酒蔵です。
龍勢は明治に行われた「第1回全国清酒品評会」で日本一になった銘柄で、最近では「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2007」で新設された日本酒部門で最高賞を獲得するなど、歴史と伝統の味わいは、現在も人々を魅了し続けています。

龍勢の味わいは単純に言ってしまえば「力強い酒」・・・しかし、力強さの中にまろやかさがあり、どっしりとした旨みの中に複雑で心地の良い酸があり・・・と、単純に語れる酒ではありません。
龍勢には、華やかな香りはありませんし、過度な甘味もありません、いわゆる綺麗な酒でもありません。 しかし、しっかりと主張のある旨味や酸が非常によいバランスで溶け込み、これらが食事との中を取り持ちます。
燗をしても崩れず、幅広い温度帯でお楽しみ頂けます。
また、龍勢は熟成により更なる輝きを放つ可能性を秘めたお酒でもあります。 もし、酒が硬いと思ったら、ビンを振って酸素と接触させるというのもひとつの手ですし、燗の温度を変えてみたり、ロックにしてみたり、水割り燗にしてみるのも面白いと思います。龍勢はそんな「楽しめるお酒」でもあります。

龍勢の生産石数 藤井酒造は現在、総生産石数700石 内、龍勢 約500石。1石=1.8L(1升)瓶100本分の事ですから、龍勢は年間50,000本造られているという事です。
計算してみると、1人が月に1升飲むと たったの4000人にしか行き渡らない計算。
少ない・・・。とはいえ、手造りの酒の生産量はこれで限界との事ですから、増やせない。となると、あまり飲まれすぎても困ってしまうわけです。

龍勢の酒 龍勢で使われている米は基本的に3種類 「八反錦」「雄町」「山田錦」 使う酵母は主に「6号」「7号」。
最近は9号を使ったお酒も出てきています。 どの酒を飲んでも「龍勢らしさ」をしっかりと感じさせながら、ジワリと染みこんでくる 良い酒です!
※年間定番酒の他に、季節感あふれる限定品などありますが、本数が限られている為、すぐに品切れする事がありますので、ご留意下さい。

※記事は2010年頃のもの

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